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気づいたら東大を卒業していたので、学部の4年間をざっくり振り返る

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そういえば今年2022年の3月に東京大学教養学部学際科学科 1 というところを卒業しました。 正直、4月からそのまま大学院に入学して東大生としての生活をenjoyしているので、卒業したという実感はそこまでありませんが、せっかくの節目ということで色々と振り返ってみようかなと思います。 (あんまり覚えてないけど)以下だらだらと自分語りです。

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学部1年 (2017)

浪人の1年間でめちゃくちゃ「やりきった」感があったので、入学後も進学選択で点数を競わされるのにすこし疲れていました。 基本的には興味を持てる内容の講義をたくさん履修していたような気がします。

実験レポート 当時頑張ってた基礎実験のレポート。これだけ書いたら99優上とか貰えた気がする

夏休みに一人旅をしたのは本当にいい経験でした。 お金がなく、5日間のうちのほとんどを野宿で過ごすというとんでもない生活でしたが「なんだかんだ生きていけるな」という気持ちになれました。

京都 京都。この後鴨川のほとりで野宿した

直島 瀬戸内海にある直島。ここはアートの島みたいな立ち位置で、オブジェがたくさんある

後のことを考えると、線形代数と微積分だけはちゃんとやっておいてよかったと思っています 2

当時「起業」というワードになんとなく興味があり、大学1年生の頃は比較的学外の知り合いも多かったです。 色んな人との対話の中で、自分の生き方をはじめて自分の頭でちゃんと考えるようになったのはこの頃かもしれないですね。

あと、この頃は池尻大橋(歩いて駒場行ける!)に住んでいたのですが、部屋が狭かったので一日中外をブラブラしてました。 渋谷〜代官山〜池尻〜三茶あたり。 代官山の蔦屋書店まで歩いて、そのまま池尻の文化浴泉っていう銭湯に寄って帰る生活。懐かしいなぁ。

池尻 懐かしの。雨の日の一枚。📸

学部2年(2018-2019, 休学しているので実質2年間)

とんでもないくらい暇でした。

学部2年の最初のころ、自分のブログのデザインを考えることがきっかけで「デザイン」に興味を持ち、歴史や手法について調べるようになりました。 この頃から休学を考えるようになり、デザインという領域に興味を持ち始めます。 「先天的な審美眼がないと無理だ」と勝手に遠ざけていた領域が、思ったよりも言語や知識で出来ていることに感動していました 3

あとこの頃「Mono-Coto Innovation」4 というイベントに学生ファシリテーターとして参加していました。 このイベントは、中高生が夏休みに5日間かけて「デザイン思考」のフレームワークを使って行うアイデアソンで、自分はいくつかのチームの議論の手助けをするお兄さんをやってました。 イベントを通した経験は自分にとって非常に有意義で、チームでものづくりをする楽しさと難しさを肌で感じた刺激的な5日間だったのを覚えています。

デザイナーさんに弟子入りして、イラレの画面と何時間もにらめっこする日々が始まりました 5 。 大した野望もなく「デザイン修行をしたい」という気持ちだけで休学をしました。 一年間頑張って、なんとか自分の武器を見つけたいなぁという気持ち。 結果的にはこの休学がきっかけで自分のやりたいことの方向性が見えてきたので、本当に良かったと思っています。

休学中はずっと、渋谷のベンチャー企業にお世話になりました。 一年間で、まずは sketch を使ってミクロなUIデザイン作業から。 少しずつマクロに見てユーザー体験を考えたり、デザインスプリントを企画して実施してみたり、オウンドメディアのリニューアルを任せていただいたり、A/Bテストを実施してみたり…とにかく会社のサービスのことを自分なりに四六時中考え続けて、思いついたことを片っ端から手を動かして試していました。 「ハードシングス(って言ってもいいよね)」を経験できたいい一年間だったな。

渋谷 渋谷で毎日頑張った思い出。🧑‍💻

東大は休学が無料でできるので本当におすすめです。挑戦のために休学しようか悩んでいる人には本当にオススメします。

復学してからは「教養学部 学際科学科 総合情報学コース」という場所に所属することになります。 駒場キャンパスの隅っこのなんか陰っぽい場所で過ごすことになります。 休学の一年間を経て「働いてみた上で、自分はこういうことを大学で勉強したい」という明確な意思があって学部を選ぶことが出来たので、授業はモチベ高かったです。

学部3年(2020)

ここからコロナ禍です。 急に生活のほとんどをオンラインで過ごすことになるのですが、最初は自分を律するのが大変でした6。 大学ではより専門的に情報科学の各トピックを扱うようになりました。 「コンピュータサイエンスの分野、面白いけど勉強しなければいけないトピックが多くて大変だなぁ…」と感じ始めたのもこの頃かも。

東大発オンラインメディア – UmeeT の中の人がTwitterから声をかけてくれたことがきっかけで、UmeeTのデザイン・開発に携わるようになりました。 自分が受験生の頃から存在を知っていたWebメディアの運営に(かなり広範囲の権限を持って)関われたのは本当に貴重な体験でした。

UmeeT-before 当時激遅だったUmeeTのWebサイト。これをGatsbyJS7を使って書き換えました。当時はWordPressをヘッドレスに運用する事例がほとんどなく、手探りで進めたのを覚えています

UmeeT-after すきなWebサイトのデザインをコンセプトから考える体験はとても刺激的でした

あとは、この時期 aiko のファンクラブに入って、狂ったように aiko を聴いていました。 コロナ禍で人肌恋しくなってしまったのでしょうか。

上高地 ふらっと訪れた長野県上高地。

学部4年 (2021)

オンライン生活に嫌気が差してしまったのか、少し頭のネジが外れてしまい「山手線を歩いて一周」とか「東京から茨城まで自転車移動」とかクレイジーなことにチャレンジしていました。

山手線一周 山手線一周したときの一枚。響いた。

そういえば就活をしていなかったことに気づき、焦ってTOEICを受け、一社だけコンサルで新卒採用受けたりしてました。 結局大学院進学をするのですが、実は社会人修士をできないか数ヶ月交渉していた時期がありました。

TOEIC TOEIC初受験でいいスコアが取れたので、これで就活も院試も乗り切った

卒業研究が全然進まないまま時間だけが流れていきました。 卒業研究で配属された研究室は、教授がとても優しいのですが基本は放置というか、自分からガンガンフィードバック貰いにいかないと厳しいところで、研究のことが何も分からない自分は大変でした。 中間発表までは本当に何も決まらず、最後の数ヶ月でなんとかそれっぽい形にした感じがあります。 正直後悔しかないのですが、研究の雰囲気が分かった一年間でもあったので、修士ではもう少しコツコツ成果を出せるように頑張りたいです。

最後の最後でなんとか卒業要件を満たしたため、無事卒業出来ました。 卒業式では学科の友人に久々に会ったような気がして「オンラインの大学生活マジでなんだったんだろうなぁ」という気持ちも少し。 基本的にオンラインは便利だけどね…

卒業写真 ステキな写真は今の研究室同期が撮ってくれました 📸

まぁ、こうして振り返ると総じて「充実」してたかも?

そして修士課程へ…

こうして24歳修士1年が爆誕👶します。 のんびり生きてますね。のんびり生きることが出来て幸せです。

今は「東京大学大学院 学際情報学府 学際情報学専攻 総合分析情報学コース」というところに所属しています。 とりあえず2年間は、自分が指導を受けたかった先生のもとで、自分がしたい研究をするつもりです。

その後どうするかはまた考えます。 キャリアについては相変わらず何もわからないので、ここまで読んでくれたみなさん、ぜひゆるーくお話しましょう。 最近はPMに興味あります!

このブログはもう少し定期的に、人生の進捗とか思ったこととかやったこととか更新する予定です。ではまた。


Footnotes

  1. https://www.ids.c.u-tokyo.ac.jp/ の総合情報学コースというところを卒業しました。

  2. なんならもう少し発展的な内容までやっておけばよかった。微分方程式やベクトル解析など、当時やってなかったせいで雰囲気でしか理解していないので…

  3. このあたりに興味がある方は 『センスは知識からはじまる(水野学)』 を読んでみると良いです。

  4. https://mono-coto-innovation.com/

  5. タイポグラフィの練習として文字を1文字ずつ、1pxずつずらして見比べるとか、そういう超地道なことをしてました

  6. 「ちょっと腰痛いし横になって授業受けるか〜」( ˘ω˘)スヤァ…となる日々

  7. https://www.gatsbyjs.com/